自宅でのネイルサロン開業に失敗する人続出!原因は開業前の準備不足?

自宅ネイルサロン失敗

目次

経営のノウハウを知らないままネイルサロンを開業してしまった

「自宅でサロンを開業したものの、うまく行かずに失敗してしまった…」。その原因を見てみると、「開業前の準備不足」であることが多いようです。
最も多いのは、「経営のノウハウを知らないまま開業してしまった」ことによる失敗です。ネイルの技術を上げることばかりを考えてしまい、経営に関する知識をしっかりつけないまま開業してしまったというものです。

開業後は、自分自身がオーナーとなってサロンを運営していくわけですから、ネイルの技術だけではなく、経営の知識も持っていなければなりません。
書籍やインターネットを閲覧したり、開業したい人向けのセミナーに参加するなどをして、開業の前に経営に関する知識をつけておく必要があります。

できることなら、実際にサロン経営している人や、経営の経験がある人などと関わりを持っておくと良いと思います。何かあった時や悩んだ時に、相談できる人がいたほうが心強いものです。

思っていたよりも集客できずにサロン経営に失敗


次に多い失敗の原因は、「集客ができなかった」ケースです。ネイリストとして会社に雇われている場合は、自分がそこまで集客に必死にならなくても、お客様が来てくれ、毎月のお給料をもらうことができましたが、開業したら話は別です。自分自身の力で集客し、とにかくお客様に来てもらわなければ収入を得ることが出来ません。

特に開業したばかりのお店は、周りの人に認知されておらず、なかなか新規顧客を獲得することは難しいものです。こうした理由から、集客できずに失敗してしまう方が多いようです。

集客方法としては、ホームページを開設する、SNSで拡散する、徐々に口コミが広がっていくよう友達に協力してもらう、地元のフリーペーパーに載せてもらう…など、いろいろな手段が考えられます。経営の知識と併せて、事前にどのように集客していくのかをしっかりと考えてから開業しなければなりません。

また、スタッフが多数いるサロンに比べて、個人で運営するネイルサロンは自分とお客様との距離が近いのも特徴と言えます。来てくださったお客様ひとりひとりにきちんと向き合い、心をこめたサービスを提供することも大切です。
「ぜひまた来たい!」と思っていただけるような、サロン作りを心がけることで、リピーターとしてサロンに来てくれるお客様も増え、集客ができないという失敗を防ぐことができるでしょう。

価格設定を安くしすぎて収入が得られなくなってしまった

「はじめての開業だし、よく分からないからとりあえず安めの価格設定で…」と、はじめに価格を安く設定しすぎて失敗するケースもあります。
せっかくお客様が来てくれるようになっても、長期的に見た時に、安すぎる価格設定では安定した収入を得ることは難しいです。

また、常連のお客様ができた後に、「やっぱりもう少し価格をあげたい」と思っても、その安い価格に魅力を感じて通っていたお客様は戸惑うかもしれません。最初は安かったのに、どんどんと価格が上がっていくのはあまり印象がよくないものです。

だからといって、高い価格設定をすれば良いというわけではありませんが、「とりあえず」といった安易な気持ちで安い価格設定をするのではなく、事前に他のサロンの価格設定や相場を分析したり、自分の技術に見合った価格をしっかりと検討することが大切です。

コンセプトがあやふやなまま開業してしまった

どのようなネイルサロンを経営していくのかよく考えず、コンセプトがあやふやなまま開業したら、すぐに仕事がつまらなくなった…。他のネイルサロンとの差別化が図れず、お客様が飽きて来なくなってしまった…といった失敗例もあります。

せっかく自分自身のサロンをオープンするのですから、他のネイルサロンとは違うオリジナルなサロンを目指して、開業前にしっかりとコンセプトを見据える必要があります。

具体的には、

  • どんな人をターゲットにしたネイルサロンにしていくのか
  • どのようなネイルの施術方法で、どのようなデザインを売りにしていくのか
  • どのような雰囲気のサロンにするのか(内装や音楽など)

といった切り口から考えていくと良いでしょう。

こうしたコンセプトがはっきりしていないと、価格設定がぶれてしまう原因にもなります。逆に言えば、コンセプトがはっきりとしていれば自信を持って価格設定・施術することが出来ますし、自分のサロンだけの個性を強調することができ、他のネイルサロンとの差をつけることが出来るのです。

生活していくための資金が足りなくなってしまった

初めて自宅でネイルサロンを開業するわけですから、最初から経営がうまくいくとは限りません。これだけ多くの人が失敗するのは、サロン経営がそれだけ難しいからだと言えるでしょう。

開業資金は用意できたし、徐々にお客様も来てくれるようになったものの、結局資金や収入が足りなくなってしまい、ネイルサロンの経営どころか自分の生活まで危うくなってしまった…という失敗も見られます。
数ヶ月はサロンの経営による収入が入ってこないということも仮定したうえで、それでもしばらくは生活していける程度の資金は貯めて開業したほうが安心です。

せっかく自宅で開いたネイルサロン。失敗を防ぐためには、とにかく開業前に経営についての知識をつけ、どのようなサロン運営をしていくかを見据えて準備をすることが大切なのです。