自宅でサロンを開業する時に準備すべき7つの事【完全マニュアル】

自宅サロン開業

ここでは自宅でサロンを開業する時に注意すべき事、準備しておく事をご紹介します!

目次

1・自宅サロン最大の問題はプライバシー確保

自宅でサロンを開業する場合、しっかり考えておきたいのはプライバシーの問題です。
お客様が突然店舗(自宅)に遊びに来たり、営業時間が終わっているのにインターホンを鳴らされたりという事は、仕方ないとわかっていても、直面してみると面倒なものです。

家族と同居している場合は、HP等に自宅の住所が掲載される事を嫌ってサロンの開業自体を反対される事も多くあります。
独り暮らしの場合でも、不特定多数の人に自分の住所が知られる事が不安な人も多いでしょう。

具体的な準備の前に、自宅と店舗を同じにする事へのリスクも押さえておきましょう。

2・開業届の提出であなたもサロンオーナーに!

個人が事業を始める時、税務署に「開業届」を提出する必要があります。
もちろん自宅サロン開業時も必要です。

この書類を提出する事で個人事業主となり、毎年2月〜3月の確定申告で青色申告制度が利用出来るようになります。この青色申告制度を利用すると、所得(収入から経費を引いた金額)から最大65万円の特別控除が受けられる為、結果的に所得税が安くなるのです。その他にも税理士からの無料の記帳指導や、「損失申告」という赤字を繰り越す事の出来る制度も利用可能です。

開業届は最寄りの税務署でもらえますし、国税庁のホームページからもダウンロードが可能です。必要事項を数カ所に記入・捺印して提出するだけで郵送も可能なので、意外と簡単ですよ。

3・開業資金だけじゃない!3ヶ月〜半年分の運転資金も準備して

運転資金

自宅でサロンを開業するメリットのひとつに、開業資金を安く抑えられる事があります。例えばネイルサロンやエステサロンでは50万円程度から始める事も可能です。しかし、自宅でサロンを開業したからといって、すぐに利益が出て黒字になるとは限りませんよね。

ふらっと立ち寄れたり比較的目立つ場所にあったりする駅前などの店舗と違って、ご自宅が交通の便等良くない場所にある場合、ブログやフライヤー、口コミなど、特に集客に時間と手間をかけなければいけません。

お客様が定着するまで、開業後しばらくは赤字期間が続く可能性がある事、その間にも運転資金がかかるという事を、当たり前の様ですが理解しておきましょう。
自宅でサロンを開業する場合は家賃や人件費などの運転資金を大幅に抑えられますが、少なく見積もっても3ヶ月〜半年程度の運転資金は準備しておきたいところです。

4・本当にあなたのスキルでお客様は満足する?知識や技術を習得も視野に

そもそも、ネイルサロン、エステサロンのスキルに自信はありますでしょうか?

「友達にネイルしたら褒められた」「主人にマッサージしたらプロ並だと言われた」
開業する動機としては良いですが、商売として行うという事は、訓練を受けた他店舗のスタッフに施術を受けたお客様をも満足させなければいけないという、厳しい世界で競争していく事を意味します。

心配な方はスクールや講座を受講するなど、まずはしっかりと知識や技術の習得をしましょう。

「好き」と「お金を頂く」事は切り離して考える必要があるでしょう。
友人や知人をはじめ、実際にモニターを対象に練習をする事も大切です。

5・事業計画は1年後の達成出来る計画に

驚かせる訳ではありませんが、開業5年で8割以上の事業が無くなるという話は有名ですよね。つまり3年後5年後よりも、この1年をどう乗り切るかという視点で「必ず達成出来る目標」を立てて向かっていく事が大切です。

くれぐれも気持ちが大きくなって「10年後にはフランチャイズ展開している」という様な、大きな事業計画は立てない方がよいでしょう。
それはあなたの心の隅にあれば良いと思います。

それよりも、具体的なサロンのコンセプトや、提供するサービスのメニューや価格設定、市場調査をしっかり行ってこの一年で軌道に乗せる事を目標にしましょう。

実際にサロンやお店を開いている人からアドバイスを受けるのも良いですね。

6・夢のサロンスペース!生活感は抑えて!

癒やしの空間

オーナーにとっては自宅といえども、サロンスペースはお客様にとって「癒やしの空間」でなければいけません。
当然家族の出入りや生活感は抑えたいところです。特にトイレは新設し難い上に家族も使用する場所なので、常に清潔にしておくなど配慮が必要です。

自宅サロンのメリットでもある「自分好みの内装に出来る」という点も、お客様の反応を伺いつつ、改善していく必要もあるでしょう。

7・面倒な確定申告対策は会計ソフトにおまかせ

簡単な開業届とは反対に、毎年の確定申告は意外と大変です。
税理士さんを雇って経理をお任せしている事業主も少なくありません。

しかし当然ながら税理士さんへ毎月の顧問料もかかりますので、個人事業主として経理関係の勉強の為にも、会計ソフトを使って自分で確定申告する事をおすすめします。

会計ソフトはクラウド型の無料で利用出来るものもありますので、領収書が出たらその都度記帳するなど、気軽にはじめてみましょう。

開業前の準備が成功のカギ!

自宅でのサロン開業は、店舗での開業と違って資金も少なく始められるので開業率も高いですが、廃業率も他の業種同様高いと言えます。
こういった点を踏まえて、開業準備に時間をたくさんかけて、準備が整ったらあとはご自分の夢の生活スタイルに向かって頑張るだけです。

あなたの自宅サロン開業が成功するよう願っております。